就職や転勤を機に、社員寮に入居して暮らし始める人は大勢います。
寮での生活は一般的な賃貸住宅よりも家賃が安く、職場の近くに建てられていたり、寮によっては食事や身の回りの世話をしてくれる管理人さんが居たりなど、メリットがたくさんあります。
そして職場の同僚や先輩と一緒に送る生活は、とても楽しく充実した毎日でしょう。
しかし、他者と一緒に生活をするということは、「自分だけの空間ではない」「共同で使うものもある」ということです。あなた一人が好きなように過ごしてしまうと、周りの人たちに迷惑がかかってしまうこともあるため、あなたから積極的に協調していく必要もあります。
当記事ではこれからの充実した寮生活を過ごすため、寮でのありがちな規則やルール、疑問についてまとめてみました。
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寮生活における基本的なルール

食事や門限、掃除、ゴミ出しなど、身の回りのルールについては、寮によって規則やルール、厳しさも異なります。管理人さんがいる場合は、管理人さんによっても異なるでしょう。
また、寮によっては、食堂や浴室、娯楽室などの共有スペースが設けられているため、お互いが気持ち良く使えるように細かくルールが決められています。
明確にルール化されていなくても、周りの人への挨拶や騒音についてなど、他の入居者の迷惑にならないように気をつけましょう。
喫煙について

タバコを禁止している寮はあまりありません。自室では喫煙可能であっても、食堂などの共有スペースでは禁煙というケースが多いです。
タバコの煙が苦手な人への配慮や、健康面を考えて分煙を徹底することは大切です。現在の日本全体を見ても分煙や禁煙は厳しくなっているため、ルールを守るようにしましょう。
しかし社員寮の場合は「付き合いタバコ」「タバコミュニケーション」というワードがあるほど、コミュニケーションの一環としても喫煙する人も多いです。
仕事以外でのコミュニケーションは、より良い仕事をするための潤滑油になったり、人間関係を良好にしたりします。同僚や先輩に喫煙者がいる場合は、自室で一人で嗜むよりも、喫煙場所があればそこへ移動して一緒に嗜むのも良いかもしれません。
しっかりと禁煙場所、喫煙可能場所を確認、把握し、規則に従って楽しみましょう。
共有スペースの使い方

食堂やキッチン、浴室、娯楽室などの共有スペースは寮によってルールもさまざまです。寮で生活する全員が使うスペースなので、みんなのものという意識を持つことが重要です。
同僚や先輩と楽しく過ごす時間は、青春の1ページになることもあります。しかし、規則やルールを破ってしまうと大勢の迷惑になってしまったり、より厳しいルールに縛られたりしてしまう可能性もあります。
また、備え付けの家具家電に故障や不具合があった場合は速やかに相談、連絡をしましょう。日常的に使うものであれば、困ってしまいます。
スペースや時間を互いに共有するからこそ、細かい部分まで個人だけの問題ではありません。大切に扱い、清潔を保ち、寮で生活する全員がより気持ち良い生活を送れるよう心掛けましょう。
騒音などの人間関係について

社員寮では、すぐ隣には同僚や先輩が住んでいます。必要以上に音を立てたり、深夜の活動には十分に気をつけましょう。
自分が嫌な思いをしそうなことはしない、という基本的な道徳を守ることが大切です。自室は共有スペースとは違い、ある程度自分だけの空間として扱えますが、騒音などの迷惑行為は隣人を不快にさせてしまいます。
寮によっては自室で電話をしていても聞こえる可能性があり、長電話や音楽などは深夜になればなるほど睡眠妨害にもなり得ます。
自分の行動を定期的に見直して、他者とうまく付き合えるように努力することが寮生活では大切です。
管理人さんや周囲の方へのあいさつ

寮への引っ越しの際、管理人さんにも周囲の方にもしっかり挨拶をして回りたいところです。
人の第一印象が大切。入居してきたのに「まともに挨拶ができない人」というイメージは持たれたくないものです。
もしも寮生活を送る中で困ったことがあったり、それ以外にもトラブルや問題が起こったりした場合など、一番親身になって助けてくれるのは、周りにいる人たちです。
きちんと挨拶を済ませて、失礼のないよう接していきましょう。
同じ寮で共同生活をしたり定期的に顔を合わせる人は、家族に近い存在です。初めの挨拶をしっかりとしておきましょう。
ペットの飼育

自宅で飼ってるペットを寮に連れ込んでも許されるかどうか、疑問を感じている人は多いのではないでしょうか。ペットの飼育について、多くの寮では許可されない傾向があります。
たくさんの人が集まる寮では、動物が苦手な人やアレルギーを持つ人がいるかもしれません。犬や猫を住まわせた場合、鳴き声やニオイ、排泄物などの衛生上の問題、建物や器物破損などの問題が起きやすく、管理人や他者に迷惑がかかってしまいます。熱帯魚や爬虫類などの飼育も、水漏れやヒーターの電気代がかかるなどの理由で禁止している寮もあります。
しかし、種類によってはペットの連れ込みを許可している寮もあります。金魚や昆虫など比較的飼育が簡単で、他者に迷惑をかけない生き物であれば、寮での規則に引っ掛からずに飼うことができます。
「じゃあ犬や猫などの連れ込みはどこも禁止なんだ」と思う方もいるかもしれませんが、寮によっては飼育可能なところも稀に存在します。どうしても飼いたい、寮へ連れて行きたいという人は、職探しの際にその点を含めて探してみたり、面接時に確認したり、事前の飼育許可を取りましょう。
また、ペット飼育の許可が降りても、他者に迷惑をかけないように飼育しましょう。
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社員寮のその他のルール

その他に寮によって守るべきルールは多く存在します。
- 門限がある
- 恋人を連れ込まない
- 来客時は面会可能スペースのみ
- 共有スペースの当番制での掃除
- ゴミを勝手に捨てない
- 外泊には外泊届が必要
- 食事や洗濯物をする時間
など。
門限については多くの寮に見られるルールです。深夜十二時と言われた場合、それまでに帰ってくることが必須です。管理人さんが施錠をするなどセキュリティ面での理由もあります。
恋人を自室に連れ込んではいけないというルールもあります。
そしてルームシェアタイプや相部屋タイプの場合、部屋ごとにルールが設けられている場合もあります。
- 夜10時以降のシャワーや洗濯機の禁止
- 廊下などの共有スペースに私物を置かない
など。
共同生活を円滑に送るために、寮でのルールが決められています。
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まとめ 社員寮のルールや門限、マナーについて

ここまで読んでいただくと社員寮は、「やっぱりルールや注意しなければいけないことばかりで不安」「寮生活に憧れていたけどマイナスな面しかないのかも」という印象を持った方もいるかもしれません。
寮での生活は想像している一人暮らしと言うよりも、集団生活、集団行動と言った方が当てはまります。ルールを守れない人には厳重な注意がなされたり、退去勧告がなされたりすることもあります。
しかし寮によっては食堂があるため、自炊をしなくても食事ができたり、管理人さんがいる寮では荷物の受け取りを代行してくれたりします。
また、ルールや規則があることによって整った生活習慣、新社会人の方の自立に役立つことも少なからずあるでしょう。
もう一つ大きなメリットとして、多くの場合は勤めている職場の近くに建てられているということです。通勤時間が短く、公共交通機関での疲労の心配もないので、時間に余裕が持てます。
ルールや規則は寮で生活をする自身や、多くの人が快適に過ごせるために設けられています。ただ厳しく束縛するだけのものではありません。これからの生活や自分を守ってくれるものと認識し、丁寧にルールを守って快適に寮生活を過ごしましょう。
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