期間工として働いてみたいけど、
- 期間工って、どんな働き方なの?
- 期間工として働くには経験は必要なの?
- 期間工って、実際どのくらい稼げるの?
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では期間工について解説します。
期間工とは?派遣社員との違いやメリット・デメリット、期間満了後にどうなるのかについても解説していきますので、期間工として働いてみたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
期間工とは

「期間工」とは、「働く期間を契約し、それを決めた上で働くスタッフ(契約社員)」のことを指しています。
「期間工」という呼び名も「期間契約社員」や「期間従業員」といった表記をされていることが多いです。
昔は「季節工」と呼ばれていたり、ライン作業の工場では「ライン工」と呼ばれていたり。
期間工には、数多くの呼び方があります。
期間工と派遣社員はどう違うの?
期間工と派遣社員の違いですが、労働者がどのように契約を結んで働くかが大きく異なります
「期間工」は、働く先の企業と直接契約を結んで働くことが可能です。なので、労働条件や待遇は働く先の企業の規則に沿った上で働くことになります。
一方で、「派遣社員」は派遣会社と雇用契約を結び、派遣会社を通した上で他の会社にお仕事をしにいくことになります。
なので、派遣社員が労働契約を結んでいるのは「お仕事に行く会社」ではなく、「契約を結んだ派遣会社」ということになります。労働条件や待遇に関しては、派遣会社によって定められた規定にしたがって働くことになります。
「派遣社員」として働くと、派遣会社が間を取り持っているため、仲介マージンが発生します。しかし、「期間工」として働くと、働いている企業から直接、仲介マージン無しでそのまま手当てやお給料をもらうことができます。
期間工で働くことができる期間ってどのくらいなの?
契約期間は、多くの企業が3ヶ月、半年、1年の中から選べるようになっています。
ただし、期間工として一番長く契約できるのは、3年未満(約2年11ヶ月)までと、労働基準法で決められています。
期間工は未経験でも問題なし

工場で「期間工」として働くと言うと「未経験でも働けるの?」「特殊な技術や資格は必要じゃないの?」と不安になる方もいるかと思います。
確かに、経験者や資格所有者を優遇する企業は数多くありますが、期間工は学歴や経験の有無に関係なく採用してくれる企業も数多くあります。また、初心者には先輩社員がついて、丁寧に指導してくれる企業がほとんどなので、安心して仕事をすることができます。
なお、企業によっては新入社員向けの入構者研修や、初心者講習なども行っているところも数多くあります。
さらには、工場内では組み立てや施工業務ばかりではなく、「検査」や「仕分け」、「梱包」や「ピッキング(棚や所定の場所に保管された部品、商品などを探して集めていく業務)」などの比較的簡単な仕事があるため、工場業務未経験者でも安心して働けます。
実際に多くの企業の工場内では、老若男女、また国籍問わずいろんな方が活躍し、働いているます。期間工は、初心者や未経験者であっても心配なく働くことができます。
期間工のメリット

「期間工」として働くメリットを紹介していきます。
- 日本有数の憧れの大企業で働くことができる
- 貰える報酬(給与)が高い
- 給与以外の手当がとても手厚い
- ライフワークバランスがしっかりしている
- 福利厚生が手厚い
それぞれを解説していきます。
日本有数の憧れの大企業で働くことができる
「期間工」を募集している求人の中には、誰もが一度は名前を耳にしたことがあるような、名だたる大企業が多く存在しています。期間工は憧れの大企業で働くことができるのです。
日本を代表するトップ企業である「TOYOTA」、根強いファンの多い「SUBARU」、小型車に定評のある「DAIHATSU」などの大手自動車メーカーを始めとして、航空機や重機器のメーカーや自動車部品の大手製造メーカーなど。
ちなみに「期間工」を募集している大企業は、福利厚生やその他各種手当てが、とても手厚いことが多いです。安定感があり、働きやすい職場で働くことができ、さらにはその企業の福利厚生や手当てを存分に受けることができます。
貰える報酬(給与)が高い
各工場や企業が全国津々浦々から人材を募集しており、よりたくさんのスタッフを確保しようとしているため、現在は競い合うようにより良い条件で募集を行なっています。
非常に待遇が良い工場が多くなっていて、「期間工」を募集している企業の平均月収は、大体30万前後が多いようです。 厚生労働省が調べた、2020年の日本の平均賃金は32万4200円だと発表されているので、決して悪くない給与額だと言えるでしょう。
給与以外の手当がとても手厚い
給与面での手厚い援助を受けることができる「期間工」のお仕事ですが、給与だけでなく充実した各種手当に関しても注目すべきところです。
企業によっては
「入社祝い金(入社手当)」
「赴任手当」
「皆勤手当」
「夜勤手当」
があります。上記のような手当ての他にも、「食事補助手当」や「経験者手当」といった手当が貰える企業もあります。
そんな手厚い各種手当が貰える「期間工」のお仕事ですが、期間工の手当の中でも、もっとも注目すべき手当が「慰労金(「満了金」「満了慰労金」などとも呼ばれています)」と呼ばれる手当です。
慰労金はその企業で勤めた期間によって支払われる「退職金」のようなもので、長く勤めれば勤めるほど、多くの「慰労金」を貰うことができます。
「期間工」として勤めることができる期間は、最長2年11ヶ月ということは前述しましたが、その最長期間を勤めれば、最大35万円以上給付してもらえる企業もあります。
ライフワークバランスがしっかりしている
働く時間帯や日数に関しては勤務先・工場によってさまざまですが、ほとんどの企業では一般的に勤務時間は8時間であると定められています。
また、多くの工場では「昼勤」「夜勤」の2交替制、または3交替制を採用しています。お休みに関しても週休二日制の工場がほとんどなので、休みの日はしっかり休むことができます。
なお、大手メーカーの工場では、その企業が設定したカレンダー通りに工場が稼働していることがほとんど。年末年始やGW、お盆など、長期休暇のタイミングでは工場がお休みになる場合がほとんどです。
実家への帰省や、友人との集まりにも参加しやすいというメリットもあります。期間工は、仕事をしながら自分の趣味の時間やプライベートの時間もしっかり作れるようになっています。
福利厚生が手厚い
「期間工」のお仕事のメリットとして、企業による福利厚生が手厚いという点も一つでしょう。まず、社会保険への加入はもちろんのこと、有給休暇や残業代の支払いなどしっかりとしている企業がほとんどです。
また、企業によっては日々の食事の補助金を行ってくれるところがあったり、その企業が保有している社宅や寮を完備しているところもあります。
居住する寮に関してですが、場所によってはテレビ等の家電、さらには家具もあらかじめ備え付けられているところもあるようなので、引越し費用を削減することができます。
昨今では、ワンルームで居住環境がしっかり整えられているところも多く、清潔できれいな寮も増えているので、充実した生活を送ることができます。
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期間工のデメリット

さて、ここまでメリットに関して述べさせて頂きましたが、もちろん「期間工」にはデメリットもあります。
- 希望する仕事先、配属先にいくことが難しい
- 働くことができる期間が決まっている
- 仕事が単調である。肉体労働である場合がある
期間工のデメリットもしっかりと理解しておきましょう。
希望する仕事先、配属先にいくことが難しい
企業側の方針や人員配置、またはスタッフの増減等の関係で、自分が希望した部署への配置は難しいというのが実情のようです。
契約の期間が決まっているとはいえ、最長2年11ヶ月という長い期間働き続ける職場です。配属や行う仕事に希望がない場合は問題ないのですが、自分の適正に沿ったうえで、配属された職場で長く働き続けることができるのか不安になる方もいるようです。
働くことができる期間が決まっている
先述した通り、「期間工」は働く期間が決まっています。最長2年11ヶ月という、期間が定められた雇用形態なので、期間満了後に次の仕事が決まるかどうか、不安を感じる人も少なくないようです。
ただのちほど説明しますが、新しい職場を紹介されたり、正社員登用という選択肢もあるので、あまり不安視はしなくてもいいのかもしれません。
仕事が単調である。肉体労働である場合がある
「期間工」のお仕事は基本的に工場での勤務となることがほとんどです。また、その多くは作業の効率化のため、ライン作業になることもあるようです。
そのため、毎日毎日同じ作業を繰り返し行うことになるため、作業が単調になってしまうことも。作業に慣れることができれば、その作業に自分なりの楽しみを見出すことができるようになるのですが、それまでが大変かもしれません。
なお、工場内での勤務になるため、基本的に肉体作業、また一日中立ち作業になることもあるようです。肉体作業といっても、比較的身体を使うことが少ない作業を行っている部署も、工場内にはあります。
なので、自分の体調管理や、持病等を持っている方は、担当や職場の上司になる方とよく相談してみましょう。
期間工の契約期間が満了したらどうなるの?

さて、ここでは皆さんが気になっているであろう「期間工」になった上で、その「期間工」の契約期間が満了したらどうなるのかを紹介します。
「期間工」のお仕事を満了した際に、以下のような選択肢があります。
- 働いていた企業で「期間工」の契約を更新する
- 「期間工」として、また違う企業で働く
- 「期間工」として働いた企業、または別の製造系の企業に正社員として就職する
それぞれを解説していきます。
働いていた企業で「期間工」の契約を更新する
まず最初の選択肢が、「同じ企業に契約を更新してもらい、同じ職場で働き続ける」という選択肢。「期間工」の最長契約期間は2年11ヶ月という縛りはあります。
しかし、半年間のクーリング期間ののち、契約をし直して、再度同じ企業で働くことができます。
企業にとってはある程度のノウハウを持った人が、同じ場所で働き続けてくれるのは新人を教育する手間も省けますし、尚且つそこで長期に渡って働き続けてくれたという信頼もあるため、メリットがあると言えるでしょう。
「期間工」として、また違う企業で働く
「期間工」としての経験を活かして、別の企業に「期間工」として働くこともできます。
また新しい場所で働くことになるので、仕事自体は一から覚えなおさないといけませんが、前の企業で働き続けた実績と、「期間工」としてのノウハウは備わっているため、違う企業に赴く時の面接の時には、その実績は高く評価されるかと思います。
「期間工」として働いた企業、または別の製造系の企業に正社員として就職する
「期間工」として長く同じ企業で働いた場合、その企業から正社員として雇用される場合もあります。
先述したとおり、労働基準法でも3年以上その企業で働いた場合、正社員として雇用しなくてはならないというふうに定められているため、その企業から声がかかることもあるかと思います。
また、「期間工」として働き続けた実績をもとにして、別の企業で正社員として就職活動をすることも可能です。製造業で長く働き続けたという実績があるため、就職活動の際は、その実績は強い武器になるかと思います。
正社員は自分から辞めない限り、安定的に働き続けることができるのは大きなメリットです。
しかし、その反面で正社員としての手取りが、「期間工」として働いていたときの手取りよりも低くなってしまう、ということもあるようです。「安定」をとるのか、それとも「手取りの金額」をとるのか、自分自身の人生設計を再度考えた上でゆっくりと考えた方が良さそうです。
以上3点が、期間満了を迎えた際の、選択肢になります。
皆さんが気にしていたであろう、期間満了後の「期間工」の処遇ですが、期間満了後もさまざまな選択肢があることがわかるかと思います。
まとめ 期間工とは?派遣社員との違いやメリット・デメリット、期間満了後についても解説

今回は「期間工」について解説しました。派遣社員との違いや期間工のメリット・デメリット、期間満了後の扱いについても理解しておきましょう。
「期間工」は、比較的短期間に多くの手当てをもらうことができるので、お金を貯めるのにはうってつけかと思います。
特に将来的に起業をしたいと思っている方や、何か大きなことをしたいと考えている方にはおすすめです。多くの求人サイトや、大手メーカーのサイトでは、「期間工」の募集を受け付けているところも多々あるため、この機会にぜひ一度覗いてみてください。
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