北海道への移住を考えると、「本当に暮らしていけるのか」「後悔しないだろうか」と不安になる方も多いでしょう。
そこで本記事では、北海道への移住が「やめとけ」と言われる理由や、移住のメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
移住後に「失敗した」と後悔しないためにも、事前にしっかり確認しておきましょう。
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北海道の移住はやめとけって本当？
インターネット上では「北海道移住はやめとけ」という声をよく見かけます。
確かに、冬の厳しい寒さや高額になりがちな光熱費、公共交通が少ない地域での生活は、都市部と同じ感覚では苦労する場面もあります。
しかし、そうした課題を理解し工夫すれば、広大な自然に囲まれ、四季を存分に味わいながら暮らせる魅力があります。
新鮮な食材や豊富な観光地など、移住者ならではの楽しみも多く、実際に「移住して良かった」と答える人もたくさんいます。
寒さ対策や交通事情、仕事の探し方を事前に知っておけば、「やめとけ」という言葉に惑わされず、自分らしい移住の可能性を前向きに検討できますよ。
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北海道への移住で後悔するポイント
北海道への移住で後悔しやすいポイントは大きく3つあります。
上記のようなギャップに直面すると「思っていたのと違う」と感じやすいですが、事前に気候や交通事情、生活コストを調べ、支援制度も活用して準備しておけば安心です。
それぞれ詳しく解説します。
①冬が寒い
北海道は高緯度に位置し、内陸部の多くは亜寒帯気候に分類されます。
30℃を超える真夏日は年間で十数日程度と少ない一方、日中でも氷点下となる真冬日は数十日にのぼり、最低気温が−20℃前後まで下がることもあります。
旭川市の資料によると、最高気温が0℃未満の真冬日は平均73.7日にも及び、暖房を使う期間は約4か月ほど続くと言われています。
さらに、吹雪で前が見えなくなる日もあり、積雪の多い地域では毎日のように除雪を行わないと玄関が塞がってしまうこともあります。
こうした厳しい気候を踏まえると、北海道での暮らしには寒さへの十分な覚悟が求められます。
②生活費がかかる
都市部と比べて家賃が安いと言われる北海道ですが、暖房費をはじめとする光熱費が高いため、生活費全体で見ると必ずしも安いとは限りません。
とある調査によれば、水道・電気・暖房費の平均は月2万2145円で、東京より約3,000円高く、冬場は夏の1.5〜3倍の負担になることもあるとされています。
さらに、雪の多い地域では個人で除雪を依頼すると1時間あたり3,000〜4,000円の人件費がかかる場合があり、マイカーの維持費や冬用タイヤの購入費も大きな出費となります。
こうしたコストを事前に見積もり、断熱性の高い住まいを選んだり、自治体の補助金制度を活用したりすることが、安心して暮らすためのポイントです。
③移動手段が少ない
北海道は広大で都市間の距離が長く、地方では交通手段が限られています。
札幌や函館などの主要都市ではバスや電車が整備されていますが、郊外では便数が少なく、レンタカーや自家用車が欠かせない地域もあります。
たとえば、道東から札幌まで車で約5.5時間、飛行機とバスを組み合わせても2〜3時間かかり、場合によっては東京便の方が便利なこともあります。
上記のことから、移動の負担が大きい点は移住前に理解しておく必要があります。
北海道に移住して失敗した人の口コミ
北海道に移住を検討している人は、実際に移住を経験した人の体験談が気になるのではないでしょうか。
そこで、リアルな口コミをリサーチしてみました。北海道に移住して「失敗した」と感じている人の口コミは以下のとおりです。
夏が涼しいと思って移住してきたけど、全然涼しくない
ペーパードライバーには田舎がキツい
寒すぎて北海道への移住を後悔している
前述したとおり、冬の厳しさや交通の不便さについて後悔している人の口コミがありました。
また、近年の北海道は夏の気温が高く、夏は夏で大変だと感じている人が多いようです。
北海道に移住して良かった人の口コミ
北海道への移住で後悔している人ばかりではなく、「移住して良かった」と感じている人もたくさんいます。
ここでは、移住に対して満足している人の口コミを紹介します。
子どもたちが雪で楽しく遊んでいる姿を見ると移住してよかったと思う
夏になると北海道に移住して良かったと思う。蒸し暑いのが無理
北海道の牛乳が本当に美味しい
リサーチした口コミを見ると、上記でご紹介した牛乳に限らず、スイーツや海鮮、特産物など、北海道ならではのグルメに満足している人の声が多くみられました。
また、北海道も夏は暑いといえど、朝晩は気温が下がる傾向にあったり、湿度は低かったりと、快適に過ごせている方も多いようです。
さらに、大雪山・知床・阿寒摩周など7つの国立公園を有し、四季折々の風景や温泉を日常的に楽しめる環境も魅力ですよ。
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北海道に移住するメリット
北海道に移住するメリットは、以下のとおりです。
それぞれ詳しく解説します。
①自然が多い
北海道の最大の魅力は、なんといっても雄大な自然です。
大雪山や知床、阿寒摩周、支笏洞爺、利尻礼文サロベツ、釧路湿原、日高山脈えりもといった7つの国立公園があり、それぞれ高山や原生林、海岸線、湿原など多彩な景観を有しています。
国立公園以外にも道立自然公園や湿地、湖沼が点在し、夏はハイキングやキャンプ、冬はスキーや雪遊びを満喫できます。
さらに、都市近郊にも広大な公園が整備されているため、日常的に自然と触れ合える環境があるのも本州の都市圏にはない魅力です。
自然を愛する人にとって、北海道は理想的な暮らしの舞台と言えるでしょう。
②真夏日が少ない
北海道は夏でも比較的涼しく、真夏日が少ないことが特徴です。
最近は北海道でも夏の気温が高くなる傾向にありますが、それでも本州に比べると夏の期間は短く、さらに朝晩は気温が下がり快適に過ごせる日も少なくありません。
また、湿度が低く夜は涼しいため、冷房に頼らず過ごせる地域も多く、暑さが苦手な方にとって大きな魅力となるでしょう。
③観光地が豊富
北海道には四季を通じて楽しめる観光地が数多くあります。先述した国立公園に加え、富良野のラベンダー畑や美瑛の丘、流氷が見られるオホーツク海沿岸など、自然を満喫できるスポットが豊富です。
さらに、札幌雪まつりや帯広の花火大会といった季節のイベントも大きな魅力ですよ。
温泉地では登別や定山渓が有名で、冬にはニセコやルスツなど世界的に評価の高いパウダースノーを楽しめるスキー場も充実しています。
多彩な観光地が身近にあることで、休日の楽しみが広がり、日常の暮らしに彩りを添えてくれるでしょう。
季節ごとに異なる魅力を体験できるのも、北海道ならではの特徴です。
④食べ物がおいしい
北海道の食の魅力は、まさに特筆すべきポイントです。
国土交通省の資料によれば、北海道は国内農地の約4分の1を占め、米や小麦、豆類、じゃがいも、玉ねぎ、アスパラガス、牛乳など、多くの農産物で全国1位の生産量を誇ります。
冷涼な気候と豊かな土壌により農薬や化学肥料の使用が少なく、収穫後の保存もしやすいため、品質の高い農産物が流通しているのも特徴です。
さらに、三方を海に囲まれた地理的条件から、カニ・ホタテ・鮭・ウニといった新鮮な海産物も豊富で、現地ならではのグルメを日常的に味わえるのは移住者にとって大きなメリットでしょう。
北海道に移住するデメリット
北海道移住のデメリットもあらかじめ理解しておきましょう。
主なデメリットを以下にまとめました。
それぞれ詳しく解説します。
①光熱費が高い
北海道では冷房よりも暖房が生活費の大部分を占めます。
記事の冒頭でも説明しましたが、旭川を例に挙げると、2LDK世帯の水道・電気・暖房費の平均は月2万2145円で、東京より約3,000円高い水準です。
さらに暖房を使用する期間も長く、冬の光熱費は夏の1.5〜3倍に膨らみ、灯油代やガス代が家計を圧迫します。
雪国仕様の住宅は断熱性が高いほど初期費用がかかりますが、長期的には暖房費の節約につながります。
移住を検討する際には、住宅の断熱性能や利用できる補助制度を確認しておくことが大切です。
②除雪が大変
北海道では積雪への備えが欠かせません。
道路は自治体が除雪を行いますが、自宅の敷地や駐車場は自分で雪かきをする必要があります。
長時間の雪かきは腰や肩に大きな負担となり、屋根の雪下ろし中に落下事故が発生するケースも少なくありません。
除雪を業者に依頼すると1時間あたり3,000〜4,000円の費用がかかり、高齢者世帯や共働き家庭では経済的な負担も懸念されます。
移住を検討する際には、除雪の方法や地域の支援制度を事前に確認しておくことが安心につながります。
③帰省しにくい
北海道から本州への帰省は、距離と交通費の高さが大きなネックとなります。
東京〜札幌間の直線距離は約820kmあり、東京に帰省する方は往復の航空券代が必要です。
さらに、新千歳空港は札幌から離れた場所にあり、移動時間を短縮しようとすると高速道路料金もかかります。
道東から札幌までは車で約5時間半、飛行機とバスを利用しても2〜3時間かかり、場合によっては首都圏への直行便の方が便利だという声もあります。
さらに、冬季は吹雪で飛行機やJRが欠航・遅延することもあり、急な帰省が難しいケースも少なくありません。
両親の介護や冠婚葬祭など家族の行事が多い方は、帰省にかかる費用や時間をあらかじめ見積もり、交通手段の選択肢を準備しておくことが大切です。
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北海道移住に関心はあるものの、いきなり引っ越すのは不安という方には、住み込みの仕事で体験してみる方法がおすすめです。
国内農地の約4分の1を占め、多くの農産物で全国トップの生産量を誇る北海道では、農繁期のアルバイトや酪農ヘルパーの住み込み求人が多く見られます。
さらに、北海道は工場も多く、長期で働きたい方向けの製造業や、自動車工場での仕事もあります。
「北海道に移住したいけど、仕事や住む家はどうしよう」と悩んでいる方は、ぜひ寮付きの仕事を検討してみてくださいね。
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