今回の記事では、交代勤務の特徴や手当などについて紹介します。
「交代勤務の特徴は?」
「交代勤務のメリット・デメリットは?」
「交代勤務の手当の付け方は?どんな職種があるの?」
平日日中に働き、土日は休日という働き方が主流と言えるでしょう。
このような働き方の他に、交代勤務というものがあります。
交代勤務とはその名の通り早番や遅番などが交代しながら働くことで、規則的とは限りません。
しかし、深夜や早朝に働くことにより手当が貰えるなどのメリットもあります。
交代勤務の概要や手当、メリット・デメリット、どのような職種があるのかについても解説しているので、交代勤務に興味がある人はぜひチェックしてみてください。
交代勤務の概要
最初に、交代勤務の概要について解説します。
交代勤務とは?
交代勤務とは、その名の通り交代制で会社を24時間稼働させる働き方です。
24時間営業の企業や常に機械をフル稼働させなければならない企業は、主に交代勤務を取り入れていることが多いです。
交代勤務により24時間営業が可能となり、企業の利益アップも見込めるでしょう。
また、機械のフル稼働が必要な工場などは機械を止めてしまうと再起動させるまでに時間やコストが余分にかかってしまう場合があるため、交代勤務で人件費を支払う方が節約になるケースもあります。
交代勤務には二交代制と三交代制がある
交代勤務には二交代制と三交代制があります。
それぞれ24時間を2分割、3分割にして勤務時間を設定するということです。
二交代制か三交代制かによって、勤務時間は異なるので注意してください。
例えば二交代制であれば8時から20時の早番と、20時から翌8時の遅番というように12時間ずつ区切る場合が多いです。
三交代制であれば8時から16時、16時から24時、24時から翌8時というように8時間ずつの交代となります。
交代勤務のメリット3つ
交代勤務には、以下のような3つのメリットが挙げられます。
働く時間帯や労働時間によって手当が貰える
詳しくは後述しますが、交代勤務は働く時間帯や労働時間によっては手当が貰えます。
手当が多い時間に働けば、同じ労働時間でも収入をアップさせられるでしょう。
手当の金額は企業や労働時間によって異なるため、効率的に稼ぎたい人は事前に確認しておくようにしましょう。
時間帯によって満員電車を避けられる
多くの人は平日日中に働き土日は休みというライフスタイルのため、通勤や退勤の時間帯が重なり、満員電車に乗る機会も多いと言えます。
交代勤務は時間帯によっては深夜や早朝の出勤となり、満員電車を避けやすいというメリットもあります。
通勤ラッシュを避けて出勤したい人は、交代勤務が働きやすいかもしれません。
勤務時間によってプライベートを充実させられる
交代勤務は勤務時間が一般的な平日仕事・土日休みという働き方と異なるので、プライベートを充実させられるという一面もあります。
例えば土日に行くと混みやすいスポットに平日日中に出かけられたり、平日日中に帰宅して家族との時間を過ごせたりするケースもあり、交代勤務は人によってプライベートとうまく両立させやすい働き方と言えるでしょう。
交代勤務の手当が発生するケース
上記で交代勤務は手当が付くケースがあると説明しました。
手当が発生するケースとして、以下のようなものが挙げられます。
22時から5時に働いた場合
22時から翌朝5時の間は「深夜手当」が貰えます。
深夜手当は企業に関わらず労働基準法第37条で定められているので、確実に収入をアップさせやすい手段とも言えるでしょう。
深夜手当は通常賃金の25%を上乗せした金額です。
例えば通常の時給が1,000円の場合、深夜手当は250円となり、この時間帯の時給は1,250円になります。
また、深夜手当を貰うために22時から翌5時の7時間すべて働く必要はありません。
たとえ1時間でもこの時間帯に働いていれば深夜手当の対象となるので、効率的にお金を稼ぎたい人はできる限り深夜の時間に働くことをおすすめします。
8時間以上働いた場合
1回の勤務時間が8時間を超えた場合も、通常賃金の25%分の手当が貰えます。
9時間労働であれば1時間が時間外労働とみなされ、時給1,000円の場合は1,250円が支給されます。
深夜手当と時間外労働どちらにも当てはまった場合、その時間は合わせて50%の上乗せとなるため、しっかり稼ぎたい人は深夜時間帯の二交代制がいいでしょう。
会社によって手当の計算が異なるケースもある
深夜手当や時間外労働手当は労働基準法で定められた手当ですが、企業によって独自の手当が設定されているケースもあります。
例えば、もともと9時から18時を定時としていた企業が交代勤務を取り入れたとします。
この場合、18時から翌9時までを交代勤務による手当が出る時間帯として設定する企業が一般的でしょう。
企業独自の手当の金額や対象の時間帯は、事前にしっかり確認しておきましょう。
交代勤務のデメリット3つ
一方、交代勤務には以下のような3つのデメリットも挙げられます。
長時間労働や不規則な勤務などによって体調を崩しやすい
交代勤務は固定勤務に比べて長時間労働や不規則な生活スタイルになる傾向にあります。
特に二交代制は1回の勤務で12時間以上拘束されるため、疲労も溜まりやすいでしょう。
三交代制は1回の労働時間が8時間に収まる分、シフトが不規則になるケースも少なくありません。
例えば、今日は8時から16時であっても翌日は24時から8時……というように、休みや労働時間帯がバラバラになりやすいです。
「今日は日中に働いて、明日は日中休んで夜に働いて……」と不規則な生活を送っていると、時差ボケなどで体調を崩しやすくなってしまうでしょう。
シフトによって人員不足が発生するリスクがある
原則として、交代制は終業時間になれば次のシフトの人に交代して自分は帰宅という流れになります。
しかし、シフトによって引継ぎの人がいない事態が発生すれば、そのまま自分が残業しなければならないというリスクもゼロではありません。
また、日程や時間帯によっては人員不足のシフトになる可能性もあり、同じ労働時間であっても体力的に厳しくなるかもしれません。
月によって収入が変動しやすい
交代勤務は働く時間帯や勤務時間によって手当が付くメリットがある一方、必ずしも希望するシフトで働けるとは限りません。
働く時間帯や勤務時間が異なると、月によって収入が変動してしまいます。
例えば、先月深夜手当や時間外手当が上乗せされて多く稼げても、今月は日中に8時間働いていれば収入はダウンしてしまうでしょう。
交代勤務で働く場合、手当だけでなく基本給も確認しなければ生活に影響を及ぼす可能性もゼロではありません。
交代勤務の仕事を選ぶ上での注意点3つ
交代勤務の仕事を選ぶ上で、以下の3点に注意してください。
働く時間帯は固定する
上記で述べたように、不規則な交代勤務を繰り返すことで体調不良になる可能性もゼロではありません。
健康的なリスクを避けて働くために、働く時間帯を固定することをおすすめします。
早番と遅番を繰り返すのではなく、早番ならばずっと早番、遅番であればずっと遅番にした方が規則的な生活を送れるでしょう。
休日が確保できるか事前に確認しておく
交代勤務は日付をまたいで働く場合もあり、固定勤務と比べると1日の区切りがわかりにくい働き方と言えるでしょう。
そのため、あまり休みをとらず連日ずっと働いていると体調を崩してしまい、最悪の場合大きな病気や退職に繋がってしまいます。
このようなリスクを避けるためにも、定期的に休日が確保できるかは事前に確かめておきましょう。
最低限稼げる金額を計算しておく
先述したように、交代勤務は働き方によって月収が変動しやすいです。
夜勤や1回の労働時間が長い勤務が多い月は手当が付いて収入が上がりやすいですが、反対に日中中心のシフトや8時間以内の勤務が多い月は手当が無くなり、思うように稼げない可能性もあります。
手当を上乗せした収入だけでなく、手当が無い場合の収入もあらかじめ計算しておきましょう。
手当が無い場合の収入での生活が厳しい場合、その仕事を選ぶことはあまりおすすめではありません。
基本給はいくらか、月の夜勤の上限は決まっているかなど、働く前に確認しておきましょう。
おすすめの交代勤務ができる職種3つ
最後に、交代勤務ができるおすすめの職種について3つ紹介します。
飲食店
居酒屋やファミリーレストランなどは24時間営業している店舗も多く、交代勤務で働ける機会が多いというメリットもあります。
飲食店は特別な資格が無くても誰でも採用されやすいため、すぐに働きたい人におすすめと言えるでしょう。
飲食店の働き方は大きく分けてキッチンとホールがあります。
キッチンは直接お客さんと関わる機会は少なく、皿洗いや調理、キッチンの掃除などがメインとなります。
ランチやディナーの時間帯は非常に忙しくなることが見込まれますが、朝や夕方などお客さんが少ない時間帯は、仕込みや在庫管理などを担当するかもしれません。
一方ホールはお客さんと直接やり取りするため、コミュニケーションをとることが好きな人におすすめです。
また、注文を正確に聞き取るスキルに加え、重い食器や料理を運ぶ体力や腕力も必要とされます。
キッチンもホールも慣れればそつなく仕事をこなせるようになり、手に職を付けられるため他の店舗への転職もしやすいでしょう。
ただし、コロナや経営状態に左右されやすい一面もあるため、「急に深夜営業が中止となった」「店舗が潰れてしまい職場がなくなった」というリスクも高いため注意が必要です。
ホテル
ホテルは全国各地に位置し、需要が高い施設のため採用される可能性も高いと言えるでしょう。
宿泊客の対応のために24時間営業が基本となっており、「いきなり24時間営業が無くなった」というリスクも極めて低いです。
業務内容はフロント業務から清掃業務、併設施設のスタッフ業務など幅広いです。
基本的にはどの時間帯のシフトであっても8時間以内の勤務となっていますが、繁忙期などは残業が発生する可能性もゼロではありません。
夜勤の場合は深夜手当が付くことが基本ですが、正社員や契約社員の場合みなし残業として設定されている場合もあるため、事前に確認しておくことが大切です。
ホテルでの勤務は毎回自宅から通う形態以外にも、住み込みで働く形態があります。
住み込みの場合、ホテルが用意した部屋に無料で宿泊でき、企業によっては食事補助がでるため生活費を抑えながら働きたい人にもおすすめです。
工場勤務
工場勤務は業務内容が幅広く、腕力や体力に自信が無い人でも始めやすい仕事がたくさんあります。
年間を通して定期的に一定の人数を募集しているため、採用されやすさを重視する人にもおすすめです。
24時間フル稼働が必要な機械が設置されている工場の場合、24時間営業が停止となるリスクも少ないでしょう。
深夜手当や時間外手当を稼ぎたい人は、工場での勤務時間帯や労働時間を調整してみてください。
工場勤務もホテルと同様、通いながらの勤務だけでなく、住み込みで働ける企業が多々あります。
勤務時間帯のバラつきによって収入が変動した場合でも、住む場所や食事が確保されているため安心です。
家賃や食費などを気にせずに働きたい人にも、工場仕事はメリットがあるでしょう。
ただし、工場勤務は担当する業務によっては体力や長い労働時間を必要とする可能性もあります。
自分の体力やメンタル面を考慮して、本当にその仕事を続けられるか検討しましょう。
まとめ
今回の記事では、交代勤務の特徴や手当などについて解説しました。
交代勤務とは、企業が24時間稼働できるように時間を2分割または3分割にして、交代しながら働くという勤務形態です。
シフトによっては手当が付いて稼ぎやすい、満員電車を避けられる、プライベートを充実させられるなどのメリットもあります。
しかし、交代勤務は不規則な生活や長時間労働によって体調を崩しやすく、収入が不安定になりやすいというデメリットもあるので注意してください。
交代勤務の収入面の不安を解消しやすいという点などから、交代勤務は住み込みで探すこともおすすめします。
住み込み仕事を探す際に、スミジョブの活用がおすすめです。
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