「期間工」は、短期間で、より多くのお金を稼ぐことができる職業です。なぜ期間工の給料は高いのでしょうか？
そんな疑問をお持ちの方のために、今回は、その「期間工」の仕事がなぜお金をかせぐことができるのかということを解説していきます。加えて、「期間工」として貰える「入社祝い金」や「満了手当」を初めとした、豊富な各種手当について紹介していきます。
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期間工とは？派遣社員との違いやメリット・デメリット、期間満了後についても解説
期間工の給料・平均年収は？
「期間工」の平均年収ですが、概ね450万円前後だとされています。具体的な総支給額は雇用した企業や採用された時期によって異なりますが、この平均額は大手のメーカや大規模な工場を抱えている企業のトップ１０のランキングから算出されたもの。
なので、業種や職種によっては、この年収よりも低い企業もありますし、逆に平均よりも高い給与を支給してくれる企業もあります。
期間工の平均年収が高い理由は？
なぜ「期間工」は、高い年収を稼ぐことができるのでしょうか。
その一番の要因は、「期間工」の一番の特徴と言っても過言ではない、各種手当てにあります。その手当ての種類は、また後述しますが、まずは「期間工」の給与制度について、解説してきましょう。
「期間工」の給与の制度は、正社員のような「月給」制ではなく「日給」制や「時給」制であることがほとんどです。
その時給ですが大体1,100～1,500円程度、日給は1万円前後が大体の相場となっています。
なので、「日給」制で、その1日の給料が1万円の企業に雇われ、そして２０日働きますと、単純計算で２０万円の給料が支給される計算になります。
ただ、それだと前に言っていました、４５０万という平均年収の計算と合わなくなってしまいます。年収アップになる理由は、「期間工」の一番の特徴である豊富な手当て。
その手当てを全てひっくるめて計算すると、大体の月収額が３０万円を超える給与になります。
ただ、こちらの金額は、実働時間によって変動してきます。実働時間が短くなるとその分給料の額は少なくなってきますし、実働時間が多くなると自然と給与の額も多くなってきます。
また、日勤か夜勤かの違いでも金額は大きく異なってきますので、そこは注意が必要です。
正社員・派遣社員との比較
「期間工」の平均年収と、その給与制度について解説してきましたが、「期間工」と「正社員」、そして「派遣社員」はどう違うのでしょうか。
その違いについて、雇用形態の面から解説していきましょう。
・大きな違いは「雇われ方」
「期間工」と「正社員」、そして「派遣社員」の明確かつ大きな違いは、「企業に直接雇われているのか」ということと、「働くことができる期間」が定められているのかという点です。
その違いについて、それぞれ解説していきます。
・期間工
「期間工」は「派遣社員」とは違い、働く際の雇用契約を勤務先の企業と直接結んだ上で働くという形態を取ります。
こう聞くと、「正社員」と同じ雇用形態のように感じることかと思います。しかし、「正社員」とは違い、「期間工」は勤務先の企業と働く期間を決めた上で、その期間内でのみスタッフとして働くという形態になっています。
なので、決められた期間内でのみ、その場所で働くことができると言う点では、「派遣社員」と似通っている部分はありますが、雇用契約は企業と直接結んでいるため、勤務先の企業が定めている福利厚生や給与面をそのまま受け取ることができます。
・正社員
「正社員」は雇用契約を結ぶ際、雇われる企業と直接雇用契約をして働くという形になっています。
なので、給与に関しては直接企業から支払われることになりますし、その企業の福利厚生に関しても、その企業が定めているものをそのまま受け取ることができます。
また、企業側の業績悪化等の理由がない限り、企業側から解雇されることはありません。
また給与に関しても、「時給制」や「日給制」ではなく、企業によって月に定められた「月給」を固定給として受けることができます。
なので、雇用としては安定しているのですが、その分自由に休みをとることができなかったり、給与の額面がなかなか上がらなかったりするデメリットも存在します。
・派遣社員
「派遣社員」は、スタッフは人材派遣会社と雇用契約を結び、人材派遣会社のスタッフとして企業に出向き、勤務するスタッフのことを指します。
「派遣社員」が雇用契約を結ぶのは、実際働く企業ではなく、人材派遣会社であるため、給与の形態や福利厚生などは、勤務先の企業のものではなく、人材派遣会社のものを受け取ることになります。
この形態のことを簡単に言い表せば、「企業から仕事を外注されたスタッフ」であると言えるでしょう。
「派遣社員」は自分のライフワークバランスに合わせて、比較的自由働くことができる分、給与面が「正社員」と比べると低い場合があったり、賞与がない場合がある等、デメリットもあります。
また、「派遣社員」は予め決められた期間内でしか、同じ勤務先に継続して働くことができないという規則があるため、「正社員」と比べると雇用は不安定になります。
期間工は豊富な手当てで稼げる
ここからは、「期間工」の一番の特徴であり、メリットでもある、豊富な手当てに関して紹介していきましょう。
前述したとおり、「期間工」は勤務先の企業と直接雇用契約を結んでいるため、「正社員」に近い待遇や給与を受け取ることができます。それに加え、「期間工」には「正社員」にはない、豊富な手当てがあります。
それをいくつか紹介していきます。
入社祝い金
期間工の主な手当ての1つ目が、「期間工」として雇用され入社した際にもらえる「入社祝い金」です。
この「入社祝い金」とは、給料や他の手当てとは別に、入社して一定期間が経過すると、企業から支給される手当てになります。
この「入社祝い金」の実際の支給金額は企業によって違いがあるようですが、平均して約20～45万円程度の額で支給される場合が多いようです。さらには、最大で中には55万円の入社祝い金を支給してくれるところも。
ただ、企業の繁忙期や閑散期などで、季節や期間によって変わってくる場合もあるようなので、そこはチェックが必要となります。
満了手当
期間工の主な手当ての2つ目が、「満了手当」です。
「満了手当」とは、簡単にいうとその契約した期間、継続して働いてくれたスタッフに対してのボーナスや退職金のようなものです。企業によっては、満了一時金、期間満了金、満了慰労金などと呼ばれることもあります。
先述したように、期間工は勤務先の企業と働く期間を予め決めた上で、その期間内で働くという形態の働き方です。ただ、その期間はスタッフの希望と、企業側の合意によって更新することができます。基本的には、3カ月や6カ月ごとに契約を更新していくことができ、最長で35カ月間（約２年１１ヶ月）働くことができます。
そして、満了祝い金は、その契約期間終了後に企業側から支払われることになります。
この満了祝い金の特徴としては、一定期間働いた場合や長く働けば働くほど増えるパターンがあるということ。
基本的な計算では、「１日の支給額と実働した日数」から算出されるようですが、契約更新するたびにその金額がどんどんと増えていきます。企業によって、「満了手当」金額はことなりますが、35カ月満了の場合、最大で300万円以上の満了祝い金を支給する企業もあります。
また、長く勤めれば勤めるほど、その額は増えていくので、「期間工」で働くことになり、この「満了手当」を多くもらいたいと思った際には、「長く勤めること」を視野に入れた上で働いた方がよいかもしれません。
その他手当て
「期間工」には、上記で説明した「入社祝い金」と「満了手当」の他にも、いろいろな手当が支給される場合があります。
その他の手当てをいくつかピックアップして紹介していきます。
皆勤手当
企業によっては「満了報奨金」という呼び方をする場合もあります。この手当は契約期間中に無遅刻無欠席で勤務し続けてくれたスタッフに対して支払われる手当のことです。
一度でも遅刻や欠勤、または契約期間内に辞めてしまった場合には支払われないため、注意が必要です。
経験者手当
配属された部署の仕事の経験のあるスタッフや、それに関連する資格を所有しているスタッフに対して支給される手当のことです。
家族手当
スタッフに配偶者や家族がいた際に支給される手当のことを指します。企業によっては、家族内の子供の数で支給される額が変わるというパターンもあるようです。
生活補助手当
スタッフの生活に関わる費用（家賃、光熱費、食費など）を補うための手当です。
企業によっては、寮や社宅などを保持しているところもあります。
選考会参加手当
人材紹介会社が主催している、「期間工」の選考会に参加すると支給される手当のことです。この手当は、人材紹介会社が、より多くの人をメーカーに紹介したいという思惑から実施しているものです。
ただ、選考会に参加し、その選考に合格して入社しないともらうことができないので、そこは注意が必要です。
その他にも企業やメーカーによっては、赴任手当や特別手当、正月手当、夏期手当などなど、多種多様な手当が加算されます。こういった、豊富な手当ては、「正社員」にはない、「期間工」ならではの特典になるので、「期間工」として働く際には、必ずチェックするように心がけましょう。
大手メーカー期間工の給料・年収比較
期間工の年収をメーカーごとに比較しました。
あくまで年収例ですので、判断基準として考えてみるとよいでしょう。
- トヨタ：年収425万円以上
- スバル：年収334.8万円以上
- 日産：年収410.4万円以上
- マツダ：年収415万円以上
まとめ 期間工の年収をアップする各種手当について
「期間工」の給料が高い理由である豊富な各種手当について解説しました。企業によって支給額や存在する手当の種類は変わってきますが、「正社員」や「派遣社員」にはない魅力がお分かりいただけたと思います。
短期間でお金を多く稼ぎたいという方や、将来に向けて貯金したい考えている方は、豊富な手当がある「期間工」を検討してみてはいかがでしょうか。社宅や寮がある会社を探したいなら、「スミジョブ」を使ってみませんか？住み込みの求人のみを専門的に扱っているので、効率よく探せますよ。↓
